大人の修学旅行 in 京都
今回の3日間の京都滞在。
一番楽しみだったのは<西陣の水炊き>でもなく
<三条のスペイン料理>でも<新町のおばんざいや>でもなく
それは<修学院離宮>
宮内庁にオンライン参観申込みをし、許可を受けた私たち。
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コチラです。
本当に楽しみ!
さて、その<修学院離宮>とは・・・・
<17世紀中頃、後水尾上皇によって造営されたもので、
上・中・下の3つの離宮からなり、借景の手法を採り入れた庭園として、我が国を代表するものです。>
というもの。
徳川家康の孫の徳川和子が嫁いだ後水尾天皇、
そのふたりの壮大な夢の形だと、先日のNHKの特集で見ましたが、
一応、ホテルのロビーで本を読んで予習する私・・・・・
13時半のスタ-トということで、20分前には受付を行う。
待合室で、簡単な説明ビデオを見て
さぁ、出発!
年配の方、外国の方、みんなスニーカーを履いている。
起伏のある3.3キロを70分で周るこの見学会、
スーツの男性なんてもちろんいないし、ヒール履いてくる女性もいない。
そう、なんとなく周りから浮いている感のあるのが私たちだった。(笑)
床の間には、霞棚(かすみたな)・・・・
漁師の網を干している様子を表現したという網干(あぼし)の欄干・・・・
1個.2個.3個と石を配する一二三石(ひふみいし)
何を見てもステキなのだが、一般人と違いこの設計チームは見どころが違う。
「あれ・・・いいよね」
「わたしも思いました。この竹の技法は使えると」・・・・とか。
「あれは露天風呂にいいですね」
「確かに。しかし、覗かれてしまいますね」・・・・とか。
設計士の二人に聞いてみました。
「ここにいらしたことは?」
「僕は4回目」
「俺も4回目」
さすが・・・・!
そして、さらに。
今回のガイドさんがとっても良かった。
どう良かったかというと、あまりに普通すぎるのだ。
<宮内庁>らしさはゼロ。
むしろ、関西の言葉少ない近所のおじさんが
「あんな、この絵はな、鯉が夜中に暴れるとゆうてな・・・」
と言っているイメージ。
無駄なことは言わないし、声は通るし、
なんだかとってもカジュアルだった。写真撮影もOKだし、なんだか不思議。
桂離宮はもっと厳しい、と設計士が言っていたがいつか行ってみようかな。
中学校の修学旅行で訪れた京都では、
新京極を粋がって歩いたり、
夜はN君ら4名の男子と女子数名で部屋でコソコソおしゃべりしているところを先生に見つかり、
相当、怒られた。
それもそのはずで、
私とN君は学級委員だったのだ。
そんな私が、修学院離宮を見学しているというのは
やっぱり<大人の修学旅行>だと思う。
しかし、素行の悪いのは今も変わらず?
見学前に時間があったので、
離宮の近所の定食屋で、にしんをつまみにビールをひとり一本づつ飲んでしまった(笑)
いい思い出ですね。
また、みんなでどこかに行きましょうね!