旅館・ホテルを中心にコーディネーターとして日本のあちこちに出かけています。美しいもの・心和むものを見つけて綴ります。

2015年01月04日

2015 お正月(奇跡のタクシー編)

昨夜は母と次女と、外食。


ご近所の美味し店で、
流行の<竹鶴>飲みながらあれこれおしゃべり。



毎晩、派手に遊んでいるようにみえる私ですが、
今日でもう初売りから出勤3日目・・・・・ちゃんと働いているからえらいでしょう?(笑)


■午前2時過ぎの駅前の様子。寒そう!ここを友人と歩いたのです。(友人のfacebook画像より)





さて年末年始、
いろいろなことが起きているけれど、
ちょっとびっくりだったのがタクシーの話。

これは先日の同窓会に行くためにタクシーを呼んだところから始まるのです。


午後5時20分   いつものタクシーにTEL 自宅まで迎えに来ていただく

   5時25分   思いがけず早くタクシー到着。
            次女に「少し待ってくださいと伝えて!」というと、
            「チェーンつけたりしているから大丈夫です、って運転手さんが」

            チェーン・・・・??

   5時30分   表に出るとなんと、自宅前でタクシーが雪で動かなくなっている。       
            大丈夫ですか?と声をかけウロウロする私たち。

■この格好でタクシーを押しました。
 (友人のfacebookより、修学旅行で倉敷散策した仲良しメンバーでの記念写真です。) 






 最初、運転手さんは遠慮してらしたが、私と次女はタクシーを前から、後ろから押す。
 この、
 同窓会仕様のワンピースで!ピンヒールで!雪の中力いっぱい押すが動かず。


 ついには、
 私がタクシ-に乗り込みハンドルを握り、運転手さんと次女が押すことに。

           「車が後ろに行ったら、一番高い位置でサイドブレーキかけてください!」
           「はいっ!サイドってどこにあるんですか?!」

             

2015 お正月(奇跡のタクシー編)



ようやく脱出成功。

いやぁー、良かったですね、間に合いますね同窓会・・・などと話しながら走ること100m、
なんとまた同じ会社のタクシーが動けなくなって坂道を塞いでいる。
タクシー後部席には3人の男女、上りも下りも車が数台待っている。
     
          「ちょっと、待っててください。私がなんとかしてきます!」
           と、車を降りる運転手さん。


その間、
「間に合うかな・・・」
と、ハラハラしながら待っている私。
          
すると、
その動かないタクシーから降りてきた3人が私に手を振っている。
          
びっくり!
なんと長女とその友人ではありませんか!   
           

■昨夜の<光吉>さんでのアラカルト料理、<あん肝の味噌煮>・・・美味しい!このときは熱燗をいただいて・・・



  

タクシーから出て聞いてみる。

「びっくり!どうしたの?」

「友達に家まで送ってもらう途中だったんだけど、。
ここまで来たらタクシーが動けなくなっていて・・・・
     
他の車の人たちも降りてきて、みんなで押したりしたの。
そして、<軽いから動かないと思うので、乗ってくれ!>と運転手さんに言われて・・・」


■ただのセロリが酢とゴマでこんなに美味しいなんて・・・・        




別のタクシーが救助に来て、
長女たちを残し、私と運転手さんは脇道ルートで同窓会場に向けて走り出す。
            
        

 5時55分      携帯電話が鳴る。同窓会の幹事からだ。

                    「百合ちゃん、あけましておめでとう。今年も宜しくね。
                     もう始まるぞ」

                    「ゴメン、今、教会のところだから、すぐ行く!」


タクシーの運転手さんは丁寧に謝罪され、料金メーターをこの時点で止めてくださった。
この重い雪のせいであって、
山に住んでいる私の家のせいであるのに、こちらこそゴメンナサイ・・・・・
 

■季節のお吸い物。 このあと、お鮨を二貫いただいて帰宅。
 今日、東京へ戻る次女に美味しい思い出がまたひとつ増えました。
     (お母様、ご馳走様でした!).






そうしてなんとか到着し、
同窓会は3次会まで盛り上がる。
          

深夜2時過ぎ、
ようやく帰ろうといくつものタクシー会社に電話を入れるが
新年で混んでいるのか繋がらず。

         「どうしよう?」
         「歩いてタクシーの営業所まで行こう」
 
私と友人は震えながら雪の中を歩き、
タクシーの待合室でストーブにあたりながら順番を待つ。



■戻ってきた手袋・・・なんだか泣けます。





一組のカップルがやってきたタクシーに乗り込み、
続いて私たちも乗ることができたタクシー。

まず彼が家の近くで先に降りる。
        「またね!」
        「楽しかったね!今度は夏かな、元気でね!」

さぁ、そしてここからが
例の、先程長女と出会った坂道だ。

私は尋ねてみる。

        「運転手さん、登れそうですか?」
        「大丈夫ですよ、夕方は大変だったけどこの時間はもう固まってるからね」
        「あれ?もしかして先程の・・・」


高山にタクシ-ドライバーが何百人もいるのに、
なんというこの偶然!
行き帰りとも、同じ運転手さん、
それも共に苦労した、<旧知の友>のような運転手さんの車に乗ったなんて!


そして、びっくりは続く。

実は、
同窓会場について降りる際、私は手袋が片方無いことに気づき
        
        「さきほど、運転席に乗った際に落としたかもしれないので、
        もしあれば保管しておいてください。」
 
と頼んでいたのだが、なんとこの帰路のタクシーでそれを受け取ることが出来たのだ。

運転手さんは言います。
 
        「探したけど車の中には無かったんだけどね。、
         あの仲間のタクシ-が動けなくなっていた場所に落ちてたんですよ!」

なんと。

私の手袋を、わざわざ探しに・・・・
またしても車が動かなくなるかもしれない、この恐怖の坂道に
行ってくださったとは。


新年の、
雪の日のこのいくつもの偶然の不思議と、
髪巻いて
気取ったワンピース着て、
ヒール履いて、タクシーを全力で押した2015年を私は忘れない。

       
運転手さん、本当にありがとうございました。 


それにしてもやっぱり、
2015年もいろいろ起きそうな気がする。

でも今回のように
きっと最後はHAPPYになるのかな?

そんな年にしようと思います!
        
        
        


スポンサーリンク

Posted by 住 百合子 at 12:11