旅館・ホテルを中心にコーディネーターとして日本のあちこちに出かけています。美しいもの・心和むものを見つけて綴ります。

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2008年05月31日

プラットホーム

先週の東京出張の朝、
JR高山駅で、何校かの修学旅行生と引率の先生方をみかけました。

皆、こみ上げる嬉しさを抑えながら、緊張の混じった顔できちんと整列し、
その様子に周りの誰もが微笑んでしまいます。

そういえば、長女も2泊3日 広島・神戸・大阪の修学旅行に出発。
学校からバスで移動とかで、
この朝はいつになく慌しく、嵐のように過ぎました。





駅のホームは飽きなくて、
ビジネスマンや様々な顔の電車を眺め、KIOSKで新刊の見出しをチェックし、
お弁当売り場のパッケージを研究しています。
時々、とてもオーラのある女性に出合ったり、刑事に引率される男性なども見かけます。
同様に私も見られているのでしょうが、意識したことはありませんでした。

しかし、出張から戻った私に一日遅れて帰宅した長女が、
「名古屋駅でママを見たよ。」
と教えてくれました。

きちんと旅行日程を見ていれば気付いたのでしょうが、バスの移動は名古屋駅までで、
その先、広島まではのぞみに乗車。
どうして声かけてくれなかったの、こんなことは滅多にあることじゃないしと問えば、
のぞみやひかりを2車両くらい挟んだ距離だったようで・・・・

仕事している様子を見てもらえただけでもラッキーでしたが、
ホーム2個分離れていても、大きく手を振って見たかったです。
娘達が進学する頃には、こんな楽しい偶然も増えるかもしれないのでしょうね。





  

Posted by 住 百合子 at 22:21

2008年05月30日

歌に詠まれて

日本人の心のふるさと、飛騨高山。

その飛騨高山には、昔ながらの市民ならば誰もが愛読する
<高山市民時報>という週に3回発行される民間の新聞があります。

昨年まで役員として属した高山市文化協会会長がその社長であったり、
昨夜、娘達の属する吹奏楽部の行方を熱く語り合った父兄会会長が記者であったり。
身近な存在でもあり、市民にとって影響力の大きなこの新聞。

今日届いた内容に驚き・・・・・
それは紙面中ほどの <萌木会五月詠草>

■「鏡ばかり見てゐるママはナルシスト」十五歳の菜摘の指摘    大下宣子


先日の母の誕生会で長女が皆に話した私の様子が歌に詠まれて掲載されていたのです。
自由気ままに歌を詠む母、
しかしうーん・・・・と毎回、複雑な気分です。
確かにナルシストでしょうが、この歌だけでは私の日常は表現されません。






上梓された本で、私は年齢をひとつ上に書かれ、
普通の親であれば隠しそうな、私の境遇について触れた短歌を詠い、
今回も悪くないけれど、何か思う自分がいます。

この母の隠し事のない性格が、
自分を育てたのだ、と理解することが一番でしょうね。
様々な事がおきる暮らしの中で
歌に詠んでもらえたことは、やはり喜ぶべきことかも・・・・などと
あれこれ考えた夜でした。
  

Posted by 住 百合子 at 23:47

2008年05月30日

スタイルの不思議

和装、洋装、問わず様々なスタイルが好きな私の、
これまで遣ってきたお金が浪費じゃなく投資です、と言い切れる瞬間の仕事が
スタッフの制服選択や浴衣のデザインです。

お客様の着る浴衣、
最近では通常のもののみでも、もしくは色浴衣(おしゃれ浴衣とも呼ばれます。)と合わせて、
おひとりに2枚用意する施設も増えてきました。

初秋にOPENの施設の浴衣柄を業者におこしていただくために、
イメージ資料を送りました。






これは、高級浴衣地を扱うT社の人気ランキング柄をピックアップしたもので、
施設イメージに近い柄にいろいろと書き添えました。
今後は柄確認、色決定、それにあわせた帯の決定・・・・と進みます。

また、新しい施設で気持ちよく働いていただくために、
そして、<人もインテリア>と考え、空間と合わせるために、スタッフウェアの選択が重要となります。

接客スタッフの制服は数冊のカタログよりピックアップしてサンプルを取り寄せ、
前回の定例打合せ時に試着してもらいました。

着心地の確認はもちろん、ココでのポイントは

・カタログを見るときはモデルの顔を隠して冷静に選ぶこと
     (若くて綺麗なのですべてよく見え、笑顔に目が行き過ぎるため)
・年齢の違うスタッフが試着すること
・確認するメンバーも男女数名、年齢差があること
・試着者はそれぞれひととおりの制服を着て、それを写真におさめること


不思議なことに、
どの年代も顔映りのいい色、太ってみえそうなのに痩せて見える組み合わせ、
料理がおいしそうに見えるエプロン、きちんと接客しそうに見えるシャツとベスト・・・・
こんなに違ってしまうのか、と驚くほどその選択で差が出ます。

以前、受けた相談で
「朝食係のおばさん達がかっこよく見えるようにしてください。(担当者談)」

白いブラウス、黒いタイトスカート、バラバラのサンダル(つっかけ?)に微妙な丈の白い靴下・・・
年齢の高い女性でも抵抗がなく、施設に合わせてスタイリッシュで、朝食に合う制服。
結果は
「全然、ちがう!(今までと比較にならないほど良くなって、あのおばさん達がかっこいいの意?)」
との評価をいただきました。

新しいカタログが届くのを待って、今度はフロントスタッフの制服選択です。
私自身は制服のない仕事を選んだものの、ないものねだりでしょうか。
なんだか制服って、憧れるものですね。



















  

Posted by 住 百合子 at 20:18

2008年05月30日

ル・コルビュジェ展

昨日、<20世紀モダニズム建築の巨匠  ル・コルビュジェ  光の遺産>を見ました。
建築の勉強をしていそうな、痩せた青年(どことなくストイックな印象)と前後して入館し、
同じようなペースでじっくりと見入り、展示会場を後にしました。

内容は建築と絵画が中心で、
出口付近に2脚だけ、彼のデザインした有名すぎる椅子が設置してありました。
個人的には好きですが、そんなに座り心地が良い印象はありません。






色の使い方、光の取り込み方、独特なフォルム、幾何学的な美しさ・・・・

今日になってみると何かしら影響されている自分に気がつきます。
珪藻土の色指定やクロスの選択がどことなく綺麗色で、アクセントとなるような壁面の切りとり方をしているような・・・


いつも、出合ったのなら影響されながら生きたい・・・・と思っています。変化したほうが楽しい。
旅をした友人にも、宿泊した施設にも、このコルビジュ展にも。


明日、何に出会い何が起こり、
その時自分がどんなことを考えるのか、いつもドキドキしています。















  

Posted by 住 百合子 at 00:04

2008年05月28日

アートな庭

視察2日目の朝食、
友人と私はいつものことながら和食と洋食の両方を選択して、Menuや器を勉強します。

バイキングも含め、旅館の朝食スタイルは様々ですが、
このように選べる施設の場合、いつも和食のほうがお得そうな印象・・・食材のコストの差でしょうか。





こちらもいつものことながら、
昨夜もボソボソ・・・とおしゃべりが続き、気が付くとけっこうな時間に・・・


慌ててもぐりこんだBED 






今朝、食事どころに行く通路横の庭を見て、
うーん・・・・とふたりで唸ります。

昨日、貸切露天風呂を選ぶ際に施設スタッフから海の見える露天風呂がふたつ、そして
「あこや貝をイメージしたお風呂がございます。」と説明を受けました。
おもしろそうだしそれにしましょう・・・と予約し、入りました。





夕食時にこの庭を見たときに、まさか、と笑って話していたのですが、
カーブさせて敷き詰めた黒っぽい石が貝殻、大きな瓶玉が真珠、壷が貝柱、、、?
館内案内図を見ても、予約した露天風呂の庭に間違いありません。

実際、入ってみるとお風呂に凝った意匠はなく、この庭を眺めるのみで、
予想通り、アートなこの庭が< あこや貝 >だったようです。

出発時にロビーデッキから下のこの庭を眺めると、浴室の清掃中だったのでしょう。
貝柱にバスマットがかけられていて、またしても、うーん・・・と唸ってしまいました。
アートは深いです。 
  

Posted by 住 百合子 at 22:17

2008年05月27日

フードコーディネーターと視察

昨日の仕事から近い施設に、
フードコーディネーターの友人と視察に来ています。

夕食のMENU・・・・





スペイン旅行のような錯覚に陥るこのエリア・・・・
見る分にはとても楽しく、勉強になります。










北陸=曇り空、太平洋=伊勢えび、晴天、穏やか、、、、、、とイメージするキーワードはまったく違い、
どちらも好きだな・・・・と自分の二面性を確認しています。  

Posted by 住 百合子 at 23:42

2008年05月26日

午後10時のレイアウト

東名阪高速の工事が今日から始まり、
名古屋駅で業者さんにピックアップしていただいた私は、道路選択に知恵を絞ったものの、
渋滞のため打ち合わせ時刻に遅れてしまいました。

今日は建築関係中心で、
造園デザイン、建具、サイン、内装飾色決定・・・と打ち合わせが続きました。

無料化したパールロ-ドよりの眺め。いつ見ても美しい・・・






食事が終わり、
残務処理中に客室電話が鳴りました。
「ロビーに来ていただけませんか?」と家具メーカー担当者よりTEL。

ふたりで既存の大きなソファや装飾品を動かしてレイアウトのしなおし・・今、戻ったところです。
    (少し、息切れが・・・・)


メゾネットの私の部屋のBED ROOMより露天風呂方向、坪庭。






女将がロビーがすっきりしないから何を足したらよいか?と質問されたものの、
まさか今夜、コーディネートすることになろうとは・・・・

でも明日の朝、女将の喜ぶ様子を想像すると、
なんだか嬉しくて・・・そのくらい素敵な空間に変わりました。
突然のことなので、何も足してはいませんが、レイアウト、家具間や装飾品の間の取り方、
整理整頓でこんなに変わってしまいました。
当然、カメラを忘れてBefore&Afterがお見せできないのが残念・・・・


客室露天の様子。





家事の中でも結果がわかりやすい、、
アイロン掛け、食器洗い、自宅ディスプレイ(家事?)が好きな私。
そういえば、実は大変身するお化粧も大好きです。

追加でこの施設のロビーは、
座布団カバーの交換(色あわせのため)、照明器具の追加2灯、観葉植物の鉢カバーの統一、
クッションの設置、壁面装飾品ほか微調整とライティング・・・・20万程度で大変身しそうです。
仕事の醍醐味ですね。

  

Posted by 住 百合子 at 22:26

2008年05月25日

1週間の3つ

スタートとなんだ、とわかっていても、やはり週の最終日の印象が強い日曜日、
振り返るといろいろな事がありました。
そんな中から、3つを紹介します。

東京出張の際に、東京駅の黒塀横丁エリアを初めて歩きました。
そういえば、TVで見たような・・・・といった話題のShopも並び、
けっこうファミリーが楽しめるスポットでした。
   (フジTVshopで、サザエさん饅頭を購入するかどうか、けっこう悩みました。
        なんといっても家系図付きで・・・・・・・)





飲食店のような店舗デザインはサインデザイン、そのネーミングも含めて、
何を見ても盛りだくさんでとても勉強になります。
そんな中、唯一気になったのが、
このカフェの、鏡に白フィルム、そして前面のガラスにもフィルムで奥行きを出した壁面・・・
とても綺麗で、すぐにどこかでやってみたい!と歩きながら撮影しました。


先週の大きな出来事であったHP開設の告知メールの送り先を関係各位以外に、
同窓会などで名刺交換した友人にも送ったところ、
「おめでとう!とりあえず自社製品を送るね!」と箱いっぱいのS社製品が・・・・





知らせたことが負担になってないか・・・と案じながらも、
お菓子はもちろん、気持ちが素直に嬉しくて、感謝のメールを熱く送信しました。

ネッスルの友人も
「コーヒーはどの住所に送ればいい?」とメールを下さり、
ワクワク待っているところです。(笑)


一番、驚いたというか、
見た瞬間、背筋がゾクゾク・・・・して何か(勝手に)運命を感じるような出来事。

美術書コーナーやギャラリーなどで、作家の作品集をみても購入することはまずないのに、
2週前、どうしても欲しくて購入し、一昨日自宅にそのPOSTカードを飾ったばかり。

タイムリーなことに、その翌日、
文化出版局  季刊誌 <銀花>が届き、パラパラと見ていると、
鋼一氏が十数ペ-ジにわたって特集されていました。





目次は見ずに
後ろから読み進み・・・・あっ、この器好き・・・この人、いろいろなタイプを作るんだ・・・すごい感性のコレクション・・・
最後にページタイトル、そして銀花の表紙を見て、納得。

何に驚いたかというと、
あまりに偶然に一人の作家と、その作品を知るきっかけが続いたこと。
そして、自分のモノを見る目はやはりそれほど間違ったものではない・・・という自負。

銀花が取り上げるほどの作家・・・・・今後の作品がとても楽しみ。
そしてその何分の一かでも、同じように成長したい、と密かに心に目標を持った昨日でした。  

Posted by 住 百合子 at 22:50

2008年05月24日

住宅のコーディネート

26日、月曜日に提出予定の照明プランが出来上がりました。

今回は施主の希望でベースは大手 T社のものを設計事務所が選択済み。
図面を確認しながら、アクセントとなる装飾照明のみを各メーカーから選択し、
指定したものです。






それにしても、照明は楽しくて、
家具の選択と同じか、それ以上に楽しいもの。
客室をスタッフのmegumiさん、パブリックは私、、、と振り分けて打ち合わせながら進めます。

megumiさんは、金沢の住宅メーカーでコーディネーターをしていた経歴がある方。

一般のお客様はどのくらい照明に凝るの?とたずねると、
もちろん、こだわる方はいますが、デザイン性よりは照度、
特に年配の方はとにかく明るくして、とおっしゃいます・・・・・との返事。

私は住宅のコーディネートは、ほとんど経験がなく、
福井県で1件、露天風呂や12畳の着物部屋のある大きな大きな家を担当させていただいたのみ。
   (ほとんどお任せされて、とても楽しい仕事でした。)
住宅のスタイリングは撮影用などで経験がありますが、それでも10件程度。

家という大きな買い物に挑むために、
たくさんの本を読んで武装してくるお客様のご要望(夢)を根気良く聞いて、
現実の形にしていく・・・・
旅館も同じでしょうが、
不特定多数の人が過ごす場所とは違い、もっとプライベートで欲張りで主張すべき住宅。


考えてみると、主婦であることを生かすのなら住宅の仕事も向くはず・・・(?)
megumiさんに習いながら、その日に備えたいと思います。





  

Posted by 住 百合子 at 21:03

2008年05月23日

薄暑な日 

昨日までの東京出張で、
ショールーム回りや展示会の間に、
Shopの買い付けの仕事で北青山に立ち寄りました。

様々な国の美しいものが並ぶそのギャラリーで、
私が手にとるもの、興味深く眺めるもの、
眉間にしわを寄せてじっと考えている時にその先にあるものを鋭く観察していた担当者が
「青や緑色がお好きなんですね。」と一言。

なんだか、見透かされた悔しさがあるものの、
自宅の壁も緑が多く、shopや事務所名には<青>をつけるほど、
その通りなのです。

今までは緑のボリュームが多かったのですが、
夏に向かって、次第にBlueが増えていきます。
そして和モノと自然素材も・・・・







ガラスの カード スタンドを階段にピンで留めて、
先週、paramita美術館で買い求めた内田鋼一さんという陶芸家のカードを挿してみました。
ここの壁はグラデーションのある黄色なので、とても暖かな印象で、
ガラスの無機質さが目立ちます。











もうひとつ、気になっていたモノ。
海辺の女将にいただいた貝を、ひとでと一緒に玄関のミラー周りに並べました。
早いうちに、何か異素材と組み合わせて小さなリースを作って飾るつもりです。






薄暑(はくしょ)は初夏の少し暑く感じられる気候のこと。
季語のひとつのようです。
類義語に軽暖(けいだん)という言葉も・・・

今日はまさしく薄暑で、インテリアもすこしづつ夏仕様に。
娘達の制服の衣替えも来週からのようで、こちらもすこし楽しみな夏仕様です。









  

Posted by 住 百合子 at 21:02