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2015年01月19日
王将戦は<梅の間>で
その仕事は最初、おまけのように始まりました。
「一般客室なのですが、
襖紙と備品の変更でグレードをあげたいので選定をお願いできますか?」
和室の中で大きな面積といえば、床の間に襖に障子etc・・・
それらを変更すると、とってもイメージが変わるのです。
「わかりました。一般客室6室ですね。」
ところが、事態は変わったのです。

「あの、追加ですが・・・新館の5室も、変えたいのです。
特に<梅の間>だけは、1月17日頃までに張り替えたいんです。」
なんと王将戦が<さぎの湯荘>さんの梅の間で行われることになったのだという。
将棋について、全く素人で詳しくない私でもわかるこの対局、
宿屋にとっては名誉なことに違いない!
というわけで、私は京都へ出向き、
からかみ屋で打ち合わせをした。
<京からかみ>は唐長さんほどではなくとも、やはりお高い。
これを8枚オーダーするだけでも、神経をものすごく使うのです。

さて、年も明け、
からかみ屋の担当者さんとは、
擦り色のことなどで最後までやりとりしたが、
思った通りのものが完成し、安来市に届けることもできた。
あとは、
<梅の間>の対局の様子をTVで見て、
襖紙の確認をするのよ!・・・・と思っていたら、
<対局時には、襖は全て外すそうです。>
とオーナーより返事が届く。
あーあ・・・・ちょっと残念!
けれど、綺麗になった客室でお過ごしいただけるのは嬉しい。
名人の皆さま、唸るような勝負をじっくりなさってくださいね。
Posted by 住 百合子 at
11:27